サイトを訪れるユーザーが目にすることの無いWordPressの“管理画面”。運営者にとってはまさに自分の作業場といった感じですが、外観と比べてあまり手が加えられる機会が少ないのもたしかです。

職人は見えない部分にもこだわって造り込むといいますが、管理画面を使いやすくカスタマイズすることで、サイト運営がより快適になります。

そこで今回は、WordPressサイトを快適に運用するためのTipsとして、主に管理画面に焦点を当ててご紹介していきます。

かゆいところにも手が届く管理画面カスタマイズプラグイン「WP Admin UI Customize」

管理画面上部に出ている管理バーサイドメニューのカスタマイズや、メタタグの削除など、20以上の項目を変更することができるプラグインです。

海外系プラグインとは違って、日本人開発者によって作られていると言うこともあり、それぞれの項目を迷わず変更できます。また、新機能が次々と追加されたり、有料ですがマルチサイト用のアドオンなども用意されています。

WP Admin UI Customize

WordPressのサイト開発者などにも愛用されているということもあり、ログイン画面を変更したりサイトを使用するユーザーごとに表示させる項目を変更することができます。

すべての項目を変更する必要はありませんが、下記にこのプラグインでできる設定項目をまとめておきましたので、それを参考にカスタマイズしてください。

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「WP Admin UI Customize」の主な設定項目

・サイトの設定……メタタグやフィードリンクなどの削除、サイト上部に出る管理バーの非表示の設定が行えます。

・一般設定……各種アップデートの通知のオン・オフや、表示オプションとヘルプの非表示、フッターテキストの変更、管理画面にCSSファイルを読み込ませることができます。

・ダッシュボード……ウェルカムパネルや概要などのメタボックスの非表示や、メタボックスの移動禁止などの設定ができます。

・管理バー……管理画面上部のメニューをドラッグ&ドロップでカスタマイズできます。
・サイドメニュー……サイドバーに表示される項目を、ドラッグ&ドロップでカスタマイズできます。

・メタボックス管理……投稿と固定ページに表示する項目を変更することができます。この設定を行う前に、1度それぞれの編集画面を表示する必要があります。

・新規投稿と投稿編集の設定……新規投稿と新規固定ページを追加する際、ディスカッションメタボックスが非表示でもコメントの投稿が行えるように設定できます。また、パーマリンクの変更ができないように隠すことができます。

・外観メニュー画面の設定……作成済みのメニューのみを使いたいときに、新規メニュー作成やメニュー削除の項目を隠すことができます。

・ログイン画面の設定……WordPressのログイン画面をカスタマイズすることができます。

・プラグイン権限の変更……このプラグインの設定が行える権限を変更できます。

・ユーザー権限リセット……ユーザー権限や設定したすべての項目のリセットが行えます。

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20以上もの高度なカスタマイズを簡単に実現するプラグイン「WP Total Hacks」

サイト設定、投稿&ページ、外観、その他の4つの大項目別に、サイトに関する様々な設定が行えるプラグインです。

こちらも日本人開発者の手によって作られており、各設定項目も日本語で表示されます。

WP Total Hacks

Faviconの追加やGoogle Analysticsのインストールなど、サイト開設時に設定しておきたい項目のほか、スパムに狙われがちなピンバックの拒否、投稿リビジョンのコントロール、デフォルトメールアドレスの変更など、カスタマイズできる範囲も多岐にわたっています。

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「WP Total Hacks」の主な機能

・Faviconの追加
・apple-touch-iconの追加
・wlwmanifestとxmlrpcの自動削除
・前後の投稿へのリンクを固定ページで無効化
・headからバージョン情報を削除
・#moreアンカーを削除
・抜粋から[…]を削除
・すべてのピンバックを拒否する
・Google Analysticsの設定
・ウェブマスターツールの認証
・投稿のメタボックスを項目を選んで非表示にする
・固定ページのメタボックスを項目を選んで非表示にする
・投稿リビジョンを保存する数を制限
・セルフピンバックの停止
・固定ページに抜粋を追加
・公開されていない下書きページの子ページが作成できるようにする
・管理画面のロゴを変更
・管理画面のフッターを変更
・ログイン画面のロゴを変更
・ダッシュボードウィジェットを項目を選んで非表示にする
・Webmasterの権限を追加する
・デフォルトのメールアドレスと送信者名を変更
・ユーザーの編集からデフォルトの連絡先情報を削除する
・アップデートの通知を停止

無機質な管理画面をファンシーに衣替えしてくれるプラグイン「Cawaii Admin」

WordPressのプラグインは機能面にこだわったものばかりが目立ちますが、こちらはどちらかというと癒やし系になるかもしれません。

Cawaii Admin

プラグインをインストールすると、「これ本当にWordPress?」と思わずつぶやいてしまいそうな、ファンシーな管理画面が登場。

サイドメニューなしのシンプルな構成にしたり、壁紙の色やロゴの変更が行えるほか、ダッシュボードや投稿のメタボックスの非表示も選択することができます。

日々のブログを更新するのに余計な項目はいらないという人や、たまには気分を変えてブログを運営したいというときなどにもオススメです!

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表示したくない項目をシンプルに選べるプラグイン「WPlite」

こちらはかなりシンプルなプラグインで、管理画面に表示されるメニューの中で不要なものにチェックを入れていくだけで非表示にすることができます。

WPlite

基本的に難しい設定はありませんが、ひとつだけ注意する点として「WPlite」自体を非表示にしてしまうと、これらの変更が元に戻せなくなってしまいます(赤い星マークが付いている項目)。

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これらのプラグインでWordPressの管理画面を設定していると、あらためて膨大な機能があることに驚かされますが、普段使うものだけに表示を変更するだけでも、かなり使いやすさが向上すると思います。

みなさんも自分好みの設定を見つけて、楽しいWordPress生活を満喫しましょう。