WordPressを利用するメリットの1つにプラグインによる拡張性の高さと、自由度があります。しかし、そのプラグインによっては、サイトの表示速度に影響を与える場合があることも否めません。

便利さゆえに、ついつい安易に使用してしまいがちなプラグイン。ですが、サイト運営者としては、それぞれプラグインがどのくらいサイト表示に負荷をかけているのかという事を意識しておく必要があります。

そこで、その問題を解決してくれるのが、「P3(Plugin Performance Profiler)」というプラグインです。

「P3 (Plugin Performance Profiler)」のインストール

管理画面から「P3 (Plugin Performance Profiler)」を検索してインストールして下さい。

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もしくは、下記のサイトからプラグインをダウンロードし、wp-content/pluginsディレクトリにインストールしてください。

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P3 (Plugin Performance Profiler)

「P3 (Plugin Performance Profiler)」の使い方

インストール後、管理画面の【プラグイン】より【P3 (Plugin Performance Profiler)】を有効化してください。有効化すると「ツール」下部に下記の画面が追加表示されます。

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「P3 Plugin Profiler」を選択しますと、下記のような画面が表示されます。
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「Start Scan」を押し、Scanをスタートさせます。
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1分程度でスキャンが完了します。管理画面などで機能するプラグインも含め、全てのプラグインをチェックしてくれます。

スキャン結果

下記のような結果が表示されました。
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  • Total Plugins:プラグインの数
  • Plugin Load Time:プラグインのロード時間
  • Plugin Impact:プラグインがページロードに占める割合
  • MySQL Queries:MySQLにクエリを要求した回数

弊社のテストサイトの場合、7個のプラグインで、ロード時間は0.414秒。プラグインの数もそこまで多くはありませんが、サイトの読み込みにプラグインは影響していないことがわかります。

もし、スキャンを行い、ロード時間が1秒を超えている場合は、改善を行う必要があるかもしれません。
ただし、スキャンには誤差もありますので目安と考える程度にすることをおすすめします。

続いて、円グラフの方を確認してみます。
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グラフを確認すると、プラグインごとのロード時間で割合が表示されています。
今回設定していたプラグインでは、「jetpack」が表示に時間がかかっていることがわかります。
ただし、トータルでは0.4秒程度のため、停止させる程では無いということがわかります。

P3 (Plugin Performance Profiler)ではより詳細な情報を確認できますが、基本的にはここまでの操作で必要な情報は得られると思います。

詳細情報表示例

P3 (Plugin Performance Profiler)では先に解説した円グラフの他に下記のような表示を出力することができます。

Detailed Breakdown(詳細内訳)

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Simple Timeline(簡略版タイムライン)

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Detailed Timeline(詳細版タイムライン)

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Query Timeline(クエリーのタイムライン)

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Advanced Metrics(高度な測定値)

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より細かく調査を行いたいという場合には活用ください。
以上でP3(Plugin Performance Profiler)の説明を終了します。

まとめ

P3(Plugin Performance Profiler)は、使用しているプラグインの処理速度(表示速度)を計測できるプラグインです。もし、運営するサイトのページ表示が遅いと感じたら、このプラグインを利用して処理速度(表示速度)を調べてみてください。ページ表示を遅くしている原因を特定することで、Webサイトのページ表示速度の改善に役立ちます。
最後に、このプラグインの動作もサイトの表示速度に影響しますので、チェックを行うとき以外は、P3 (Plugin Performance Profiler)自体を停止しておくことをお忘れなく。