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2022/05/23 最新の情報に更新いたしました。

「ブログを始めたいけど、WordPressと無料ブログどっちがおすすめ?」

ブログを始めるときの選択肢は、大きく分けて2つあります。サーバーを契約してWordPressと呼ばれるWebサイト構築システムをインストールするか、無料ブログサービスに会員登録するか、という2つです。

この記事では、WordPressと無料ブログ、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。比較検討の参考にしてください。

「WordPressってそもそも何?」 という場合は、【保存版】WordPressのメリットとデメリットまとめをまずはご覧ください。WordPressの概要を理解できます。

WordPressと無料ブログの比較表

最初に、WordPressと無料ブログの比較表を載せておきます。

WordPress 無料ブログ
SEO 元Googleのマット・カッツ(Matt Cutts)がWordPressのSEO効果を認めている。 サービスのドメインに依存するので、SEOに不安がある。
デザイン性 デザイン性の高いテンプレート(テーマ)が豊富。サイトのデザインを簡単に変えられる。 デザインテンプレートは用意されているが、数や質はWordPressに劣る。
カスタマイズ HTMLやCSSの知識があることが前提だが、カスタマイズの自由度は極めて高い。カスタマイズの情報もネットにたくさんある。 サービスによっては、有料プランに移行すれば比較的自由度の高いカスタマイズができる。ただ、無料で使うなら、制限が多い。
セキュリティ セキュリティの脆弱性が指摘されている。利用者が多いので、攻撃の標的にされやすい。システムを最新のバージョンに保っていないとハッキングリスクが高まる。 セキュリティシステムのメンテナンスは運営会社がおこなうため、WordPressに比べるとセキュリティの脆弱性が生まれにくい(もちろん万全ではない)。
収益化 商用利用は自由で一切の制限がない。ブログで収益化を狙うならWordPressがおすすめ。 サービスによっては、商用利用が禁止されている。現状は容認されていても、細かな制限が多い。
手軽さ サーバーの契約やドメイン取得、サーバーへのWordPressインストールといった手間がかかる。慣れれば大した作業ではないが、初心者は敷居が高く感じる可能性も。 運営会社のサーバーとドメインを利用するので、会員登録をすれば、すぐにブログを始められる。
費用 サーバー契約やドメイン取得の費用がかかる。 有料プランにアップグレードしない限り、無料で使える。
独自ドメイン 使える(そもそも独自ドメインを使うことが前提)。 対応していないサービスもある。

WordPressのメリット・デメリット

まずは、WordPressのメリット・デメリットを解説します。

WordPressの5つのメリット

WordPressのメリットは、以下の5つです。

1. SEOに強い

WordPressはSEOに強いといわれていて、実際、元Googleのマット・カッツ(Matt Cutts)も、WordPressのSEO効果を認めています。

WordPress is a great choice

WordPress takes care of 80-90% of (the mechanics of)
Search Engine Optimization (SEO)

出典: Straight from Google: What You Need to Know

訳すと、「WordPressは素晴らしい選択だ」 「WordPressはSEOの80〜90%に対応している」というニュアンスです。

もちろん、WordPressは魔法の装置ではないので、WordPressでブログを作れば検索順位がすぐに上がる・・・というわけではありません。ただ、無料ブログよりもSEOを考慮して設計されているのは事実なので、WordPressを選択すれば、Googleから適切に評価されやすい土台は作れます。

2. デザイン性が高い

WordPressには、デザイン性の高いテンプレート(テーマ)が豊富に用意されています。

WordPressの豊富なテンプレート(テーマ)

これらのテンプレートをインストールするだけで、Webサイトのデザインを簡単に変えられます(多くのテンプレートは無料で利用可能)。

TCDテーマは有料テンプレートですが、その分、デザイン性が圧倒的に優れたサイトを簡単に構築できます。デフォルトの状態でデザインが完成されているので、カスタマイズの必要はありません(むしろ、そのままの状態で使うことがポイントです)。

お好きなテンプレートを選んで、WordPressにインストールして、あとは質の高い画像素材を用意するだけ。そうすれば、デモサイトと同等のクオリティのサイトが完成します。
革新的なWordPressテーマTCDで進化したウェブサイトを今すぐ構築

3. カスタマイズの自由度が高い

HTMLやPHP、CSSの知識があることが前提ですが、WordPressはカスタマイズの自由度が極めて高いです。

WordPressのテーマ編集

本格的なカスタマイズは、上記のキャプチャのようにコードを編集する必要がありますが、簡単なカスタマイズであれば、プラグインと呼ばれる拡張機能のインストールで済むことがほとんどです。

たとえば、お問い合わせフォームの設置や記事の目次設置、サイトマップ生成といったものは、プラグインで実装できます。カスタマイズやプラグインの情報は、WordPress使い方大全集が参考になるので、ぜひご覧ください。

4. Web上に情報がたくさんある

WordPressは、世界6,000万人以上の方々に利用されています(WordPress公式サイト情報)。それだけ多くのユーザーがいるので、Web上にはWordPressに関する情報がたくさんあります。

WordPress関連のキーワード

WordPressに関連するキーワードも70,000近い数があり、多種多様なキーワードで検索されているのがわかります。つまり、WordPressを使っていく過程で発生する悩みや疑問、トラブルの解決策やカスタマイズの情報は、検索すれば大抵見つかるということです。

5. 商用利用の制限がない

無料ブログと違い、WordPressには商用利用の制限がありません。アフィリエイト広告やアドセンス広告の設置、商品の販売など、完全に自由です。収益化を目的にするなら、WordPressの利用をおすすめします。

また、ブログの収益化は、以下の記事も参考になります。

WordPressの3つのデメリット

WordPressのデメリットは、以下の3つです。

1. ドメイン代とサーバー代がかかる

WordPressをインストールするサーバーの維持費と、ドメインの取得費用がかかります。費用がかかるといっても、サーバーは年間10,000円ほど、ドメインも年間数百円〜数千円ほどです。1つのレンタルサーバーを借りていれば、複数のWebサイトを運営できますので、サイト数によって上がるランニングコストはドメイン費用のみです。

代表的なサービスとして、エックスサーバーお名前.comのサイトURLを載せておきます。詳細な費用は、こちらをご確認ください。

レンタルサーバー:エックスサーバー
ドメイン:お名前.com

また、サイト運営にはドメイン・サーバー代以外にもかけようと思えばかけられるコストがあります。例えば、有料の画像素材を利用するなら、その購入代金です。そういったサイト運営に必要な諸々のコストもこちらの記事で紹介していますので、よろしければご覧ください。

2. インストールや初期設定に少し手間がかかる

WordPressでブログを始めるには、サーバーへのインストールが必要です。ここでつまずいてしまう方も多いかもしれませんが、サーバーの自動インストール機能を使えば、簡単にインストールできます。

以下の記事で、エックスサーバーを例に挙げて、WordPressのインストール手順を解説しています。

また、インストール後は、最低限の初期設定を済ませておく必要があります。無料ブログと違い、設定すべき項目が多くて大変かもしれませんが、以下の記事を参考にすれば、迷わず進められるはずです。

3. セキュリティの脆弱性が指摘されている

最近はほとんど見かけませんが、WordPressはセキュリティの脆弱性が指摘されることがあります。

実際は、正しく管理していればセキュリティリスクは抑えられるのですが、 WordPressやプラグインのバージョン更新を怠ったり、ユーザー名とパスワードが安易なものだったりすると、ハッキングリスクが高まります。

WordPressを利用する場合は、以下の記事を参考に、セキュリティ強化をおこなうことをおすすめします。

無料ブログのメリット・デメリット

ここからは、無料ブログのメリット・デメリットを解説します。

無料ブログの3つのメリット

無料ブログのメリットは、以下の3つです。

1. すぐに無料で始められる(サーバー契約やドメイン取得不要)

無料ブログは、運営会社のサーバーとドメインを利用してブログを開設します。WordPressとは違い、サーバー契約やドメイン取得の必要がないので、会員登録をすればすぐに無料でブログを始められます。

2. 管理の手間がかからない

無料ブログは、サーバーやドメインの契約更新が不要ですし、システムのアップデートも運営会社がおこなってくれます。煩雑な手続きを気にすることなく、記事を書くことに集中できます。

3. SNS的な機能が多いので初期にアクセスが集まりやすい

無料ブログには、足跡や「いいね!」 などのSNS的な機能が備わっているので、同じサービスを利用している他ユーザーとの交流が生まれやすいです。

また、新着記事や人気ランキングという形で、サービスTOPページに記事が露出することもあるので、そこからの流入も期待できます。

WordPressでブログを開設した場合、初期のアクセスはほぼゼロです。それに心を折られる方も多いので、ブログ開設初期でも、ある程度のアクセスが期待できる無料ブログは、記事を更新するモチベーションを保ちやすいといえます。

無料ブログの5つのデメリット

無料ブログのデメリットは、以下の5つです。

1. カスタマイズの自由度が低い

無料ブログは、WordPressに比べてカスタマイズの自由度が低いです。サービスによっては、有料プランに移行すれば比較的自由度の高いカスタマイズができますが、無料プランでは制限が多くなります。

2. 収益化に制限が出てくる

商用利用がOKな無料ブログは多いですが、完全に自由というわけではありません。広告するジャンル(マッチングアプリやアダルト系など)によっては、規約に抵触する恐れがあるからです。

黙認されることもありますが、すべては運営会社の判断次第です。ずっと黙認されていても、ある日突然、ブログが削除されるかもしれません。

趣味目的でブログをやる場合は無料ブログでもいいかもしれませんが、収益化を目的とするなら、商用利用に制限のないWordPressがおすすめです。

3. SEOが不安

無料ブログはSEOが不安と、よくいわれます。理由は、サービスのドメインに依存するからです。

たとえば、同じブログサービスを使っているユーザーの一部が、質の低いスパム的な記事を量産していたとしましょう。その場合、そのブログサービスのドメイン自体がGoogleから低評価を受けた場合、連動して自分のブログの検索順位を落とすことがあります。

4. WordPressへの移行が面倒

将来的に、無料ブログからWordPressへの移行を考えているかもしれませんが、移行作業は思いのほか面倒です。ただ記事を移すだけでなく、リダイレクト設定やURLの引き継ぎなど、SEO評価を落とさないための設定が必要になります。

WordPressへの移行を視野に入れているなら、初めからWordPressでブログを開設したほうが、移行の手間がかからないのでおすすめです。

5. 信頼性が落ちる可能性がある

無料ブログを使っていることで、信頼性が落ちることも考えられます。

趣味のブログであればあまり関係ないかもしれませんが、たとえばカウンセラーや士業の方が無料ブログを使っていると、見る人によっては「なぜ無料ブログ・・・?」 と怪訝になることもあるでしょう。

独自ドメインを取得してWordPressでブログを運営していれば、信頼性低下のリスクは低いですし、何より、デザインのクオリティも無料ブログとは段違いです。

TCDテーマでは、コンサルタントやカウンセラー、士業の方向けのテンプレート(テーマ)も販売しています。ぜひ、デザインのクオリティや機能の豊富さを確かめてみてください。

コーポレートサイト:「FAKE」,「NANO」
ネットショップ:「ICONIC」,「EGO.」
ブログ:「MAG」,「BLOOM」

主要ブログサービスの一覧

主要なブログサービスを一覧で比較できる表を作成しました。利用するサービスの比較検討にお役立てください。

カスタマイズ 独自ドメイン 商用利用
はてなブログ はてなブログユーザーが作成したデザインテーマをインストール可能。デザインCSSの編集機能あり 有料版のみ可能 可能
Amebaブログ カスタマイズやCSS編集が可能なデザインテンプレートあり 不可(Ameba Owndは可) 可能
livedoor Blog オリジナルデザインが作成可能 有料版のみ可能 可能
Blogger テンプレートからデザインを選択可能。レイアウトのカスタマイズ機能もあり 有料版のみ可能 可能
FC2ブログ 6000種類のテンプレートから選択。カスタマイズも可能 有料版のみ可能 可能
Seesaaブログ カスタマイズ可能なデザインテンプレート 有料版のみ可能 可能
gooブログ カスタムレイアウトテンプレートの利用、CSSのカスタム可能 不可 有料プランのみ可能
エキサイトブログ HTMLやCSSカスタマイズ可能 不可 可能
楽天ブログ ジャンルや季節毎の豊富なテンプレート 不可 楽天アフィリエイトのみ可能
note ほぼ不可 有料版のみ可能 記事の販売のみ可能・広告不可
WordPress.com WordPress.orgに比べると、カスタマイズの自由度は劣る 有料版のみ可能 公式プログラム「WordAds」や一部のアフィリエイトが可能
WordPress.org すべて自由 可能 可能(制限なし)

商用利用が可能になっているサービスでも、完全に自由というわけではなく、制限付きの場合があります。詳細は、各サービスの利用規約をご確認ください。

WordPress.orgとWordPress.comの違いとは?

WordPressには、WordPress.orgとWordPress.comの2種類があります。

  1. WordPress.com:無料ブログサービスの一種
  2. WordPress.org:オープンソースで利用できるコンテンツ構築・管理システム

この記事で無料ブログと比較してきたWordPressは、WordPress.orgのほうです。2つの違いについて詳しくは、以下の記事をご確認ください。

WordPressと無料ブログのメリット・デメリットまとめ

最後に、WordPressと無料ブログのメリット・デメリットをまとめます。

WordPressの5つのメリット

  1. SEOに強い
  2. デザイン性が高い
  3. カスタマイズの自由度が高い
  4. 商業利用の制限がない
  5. Web上に情報がたくさんある

WordPressの3つのデメリット

  1. ドメイン代とサーバー代がかかる
  2. インストールや初期設定に少し手間がかかる
  3. セキュリティの脆弱性が指摘されている

無料ブログの3つのメリット

  1. すぐに無料で始められる(サーバー契約やドメイン取得不要)
  2. 管理の手間がかからない
  3. SNS的な機能が多いので初期にアクセスが集まりやすい

無料ブログの5つのデメリット

  1. カスタマイズの自由度が低い
  2. 収益化に制限が出てくる
  3. SEOが不安
  4. WordPressへの移行が面倒
  5. 信頼性が落ちる可能性がある

けっきょく、WordPressと無料ブログどっちがおすすめ?

WordPressと無料ブログ、それぞれメリット・デメリットはあります。優劣をつけられるものではないかもしれませんが、それでも、WordPress(WordPress.org)でブログを構築することを推奨します。

無料ブログは手軽で利便性が高いものも多いですが、他社プラットフォームに依存したブログやサイト運営はリスクが大きいからです。

ブログのコンテンツは資産とよくいわれますが、利用規約の改定や記事の削除、サービス停止などのリスクと常に隣り合わせの無料ブログに資産(コンテンツ)を積み上げるのは、あまり得策ではありません。

資産であるコンテンツは、自分の裁量でコントロールできる場所に保管・管理しなければならない

この事実に気づき始めた方々は、無料ブログからWordPressに移行し始めています。あなたも、WordPressから始めてみませんか?

インストール方法や各種設定方法が難しく感じるかもしれませんが、WordPress初心者向けのページもご用意しています。一つひとつ進めていけば、初心者でもWordPressでブログを開設できるようになっていますので、ぜひチェックしてみてください。