WEBサイト運営やオウンドメディアのキモとなるコンテンツ作り。コンテンツ作りには、ユーザーのニーズをキャッチしたり、その時々のトレンドを感知することも重要です。そういった要素を含むキーワードをコンテンツ作りに落とし込むことが大切ですね。ではそのニーズやトレンドを含んだキーワードをどのようにキャッチするのか。それには無料で誰でも簡単に急上昇ワードなどを調べることのできる「Google トレンド」が便利です。今回はその概要と活用方法について説明いたします。

「Google トレンド」とは

世界中の多くの人が活用する検索エンジン「Google」が提供しているオンラインの検索ボリュームの分析サービスです。特定の期間内で、Googleの検索エンジンを使って検索されたキーワードの推移を視覚的に捉えることのできるツールになります。言うまでもなく世界中で膨大な数のキーワードが検索されていますが、その動向を地域別や期間別に調べることができるので、世界のトレンドをリアルタイムでキャッチすることができるツールともいえます。

主要な機能としては、以下の三つです。

  • キーワードを調べて、比較する機能
  • 急上昇している関連ワードを調べる機能
  • 過去のキーワードのトレンドをランキング表示させる機能

「Google トレンド」を活用して需要の変化やトレンドをこまめにキャッチすることで、マーケティングやコンテンツ制作にも活かすことができます。

「Google トレンド」の使い方

検索エンジンで「Google トレンド」と検索するか、下記のボタンからもアクセス可能です。

Google トレンド

キーワードを調べたり、比較してみる

アクセスして最初に表示される画面の検索窓に任意のキーワードを入力して検索したり、左上のハンバーガーメニューを表示して「調べる」からも検索することが可能です。ここでは特定のキーワードの検索数の傾向を調べたり、以下のように複数のワードを検索し、人気度の動向を比較することができます。

ここに表示される数値は、もちろん検索回数ではなく、1から100の相対的なGoogle独自の数値で表示されます。もっとも検索された時期を100として相対的な数値で表しているとういうことです。全体を通して相対的な検索の増減が数値化されています。以下の画面で地方で比較した内訳なども調査することができます。

この画面であれば、amazonというワードを検索している割合は沖縄が一番多いということになります。

また、以下のように並び替えでYahooを選択すると東京都が一位に変わりますので、Yahooに関心を持っている割合が多いのは、東京都であると推測できるわけです。

さらにその下部には、それぞれのキーワードに対する関連キーワードが増加率順で表示されていますので、コンテンツのネタ収集にも役立ちます。ここで急増しているキーワードを自分のブラウザで実際に検索してみてください。表示される検索結果の情報が古かったり、自分の方がもっといいものを作れると思った場合は、そのネタでいい結果を出せる可能性は高くなるということです。

検索結果の絞り込みは下記箇所から選択することができます。日本なのか、海外なのか、いつの時期のデータなのかによって結果は大きく変わりますからね。

なお、相対的な増減ではなく具体的な検索数を調査したい場合は、同じくGoogleが提供しているキーワードプランナーを活用して調べることが可能です。

キーワードプランナーに関しましては、下記記事を参考にご覧いただけます。

急上昇しているワードを確認してみる

ハンバーガーメニュー内の「急上昇ワード」をクリックして時間や日ごとのトレンドを確認することができます。

その日に世間で関心を集めたキーワードをランキング形式で確認することができます。もちろん国別やカテゴリー別でフィルタリングすることも可能です。

リアルタイムの検索トレンドをクリックすると直近過去24時間以内の急上昇ワードを確認できます。ここに表示されるキーワードは瞬間的に人気のキーワードで、長期的にサイトへの流入を期待できるキーワードとはいいにくいですが、自分の得意なジャンルのキーワードがあれば、素早くコンテンツを作成することでサイトへの流入を爆発的に伸ばせる可能性はありますね。

過去のトレンドのカテゴリー別ランキングを見てみる

ハンバーガーメニュー内の「Year in Search」をクリックすることで、年度ごとに関心が高かったキーワードをランキング形式で閲覧できます。

去年以前の一年ごとのトレンドが「話題の人」「〇〇とは」というカテゴリー別でランキング表示されているので、わかりやすいですね。どういうことに関心が集まった一年だったのかを把握するために最適な機能です。

去年のデータから今年の検索されるであろうデータを予想するなど、人々がどういう物事に関心を持っているのかを分析することは人間の次の行動を予測することにも応用できるかもしれません。ある程度予測しながらコンテンツ制作の道しるべにするのもアリです。

まとめ

「Google トレンド」は相対的にキーワードのトレンドを把握できるツールです。使い方もシンプルで視覚的にも見やすいUIで使う人を選びません。コンテンツ作りのネタ探しツールとしても活用できるので便利ですが、誰でも無料で使えるがゆえに同じキーワードでは競合が多くなりがちです。ですからその中でも一歩踏み込んだ分析をし、他者が持っていない情報や視点からアプローチすることがより重要です。

このようなツールを活用してトレンドをおさえてユーザーが何を求めているのかを把握する。その上で差別化を図るために一歩踏み込んだコンテンツ作りを意識してみることは大切ですね。