「オウンドメディア」という言葉がウェブマーケティングに持ち込まれ、もてはやされたのは6-7年ほど前になるでしょうか。この言葉自体はさほど聞かれなくなりブームも去ったわけですが、一体オウンドメディアとはなんだったのか。そして、今でもオウンドメディアは通用するのか。本稿ではオウンドメディアを活用するためのメソッド記事をまとめていたいと思います。

オウンドメディアとは何か

オウンドメディアは元々は自社発行しているすべてのメディアを指す言葉でした。広報誌やパンフレットも自社で発行していればオウンドメディアなのです。ところが、ウェブにその言葉が持ち込まれた時、ウェブ上の自社メディア(主にコーポレートサイト)と限定された定義に変わったように思います。ですが、本来は自分がコントロール可能なメディア全般という意味があります。

ウェブにおける広義のオウンドメディアは、SNSはもちろんメルマガやECサイト、YouTube、ウェブ広告も含まれます。つまり、かなり広範囲を表す言葉と言えます。

オウンドメディアを運営する5つのメリット

先程の狭義の意味でのオウンドメディアのメリットは5つあります。いずれも重要な視点です。

  • 質の高い見込み客の獲得
  • コンテンツの資産化
  • 広告宣伝費の抑制
  • 顧客との関係性を深める
  • ウェブであるがゆえに効果測定しやすい

オウンドメディアを運営する前に考えておくべきこと

メディアには「誰に何を伝えるのか」というターゲット決めとどれくらいの頻度で更新するかを最初に決める必要があります。なぜなら、ターゲットが決まらなければ広範囲のネタを扱うメディアになってしまう可能性があるからです。そうすると大手メディアと情報のリーチが被ってしまうので、不利な競争を強いられることになります。どこまでターゲットを絞るかはとても重要な要素です。

また、誰がどれだけ投稿するか、そのリソースもあるのかといったことをあらかじめ想定しておくことも重要です。せっかく新規でウェブメディアを立ち上げたのに誰も更新しなくなれば、まったくもって無駄なサイトになってしまいます。記事を継続して書いていくにはそれなりの時間と労力が必要です。どれくらいのペースで記事を書いていくかもあらかじめ決めておいた方が良いでしょう。

オウンドメディアにおけるSEO

メディアに限らず、商品やサービスにおいても同じなのですが、初期状態(起ち上げ当初)は極力ターゲットや発信する情報を絞るほうがうまくいきやすいです。パン屋さんを開業するなら、商品をクロワッサンだけに絞るとかですね。「絞る」というのは、その方向に対しては大きな強みになるのです。クロワッサンだけ扱っているパン屋はクロワッサンのスペシャリストとして認知されやすいのと同じです。

オウンドメディアのSEOも同じで基本的にはロングテールを最初に狙いに行くことが良しとされています。得意な分野を徹底的に狙い、そこで確固たる地位を確保する。情報発信の範囲を広げていくのはその後です。

価値のあるウェブコンテンツとは?

オウンドメディアを成功させる鍵はコンテンツマーケティングです。簡単に言えば、評価される良質なコンテンツをつくりましょうということ。では、評価されるコンテンツとはどういうものか。それについて下記のシリーズでまとめています。

広告はリマーケティングからやる

メディアの強化には広告への出稿は欠かせません。ランディングページを制作し、そこへ広告を出して見込み客を集める。その見込み客に対して、メルマガなどを通じて関係性を深めていく。顧客生涯価値を向上させていくには、このように様々な側面からアプローチできる仕組みが必要不可欠です。

広告と言っても色々あります。ウェブではGoogle広告やFacebook広告、ツイッター広告が有名でしょうか。まず筆者が最初におすすめするのはGoogle広告とFacebook広告ですが、これらのプラットフォーム型広告の特徴はターゲットを細かく絞れるということです。

さらには、広告で一番利益が残りやすいリマーケティング(リターゲティング)広告が可能だということ。リマーケティングとは一度サイトに訪れた訪問者に後追いで何度も広告を表示させる手法です。あなたも何度も同じ広告が表示された経験があるはずです。これをランディングページに対してやるのです。

オウンドメディア構築に最適なウェブテンプレート

オウンドメディアの肉となるのはコンテンツ、そして骨となるのはウェブデザインです。健康な骨があるからこそ肉も活きてくる。オウンドメディアを素早く成功に持っていくために高品質なウェブテンプレートを活用してください。

まとめ

以上がオウンドメディアを活用するために必要なメソッド記事のまとめです。

強いオウンドメディアを持つところはインターネットの世界では長く生き残ることができます。ここにも書いてある通り、自社メディアが弱いところは楽天市場やホットペッパービューティーなどのプラットフォームに依存しなければ生き残れないので、低い利益率の中で戦わなければいけないからです。

メディアを持たない企業は遅かれ早かれいずれ退場することになります。ここで紹介した記事は基本的なことばかりではありますが、それゆえに重要だったりします。