Google翻訳を超える翻訳ツールとして話題になった「DeepL」がようやく日本に対応しました。これまでは日本国内に登記している企業は税法上の理由で、サンプル程度の無料版しか使えませんでしたが、このたび有料版も使えるようになりました。「DeepL」は有料でも使いたいくらい便利なのでご紹介致します。

「DeepL」の特徴

DeepL

「DeepL」の凄さは、機械学習による精度の高さにあります。とても自然な文章に変換してくれるので、わりとあらゆるところで利用できると思います。例えば、Webサイトを翻訳するにあたっては「DeepL」でほぼ足りると言えます。最終的にネイティブにチェックしてもらうだけで高い完成度の翻訳文が完成します。

また、ソフトウェア向けのAPIを公開しているので、DeepLの翻訳技術を活用したアプリ開発も行えます。こちらからアカウントの登録が可能です。

DeepL

他の翻訳ツールとの比較

ここで「DeepL」の翻訳レベルを見るためにGoogle翻訳との比較を紹介しておきます。Google翻訳の精度も高いですが、DeepLはより自然な日本語へと変換されているのが分かります。

英文サンプル

翻訳ツールにかけていく英文サンプルとして夏目漱石の「こころ」にしました。

It was at Kamakura, during the summer holidays, that I first met Sensei. I was then a very young student. I went there at the insistence of a friend of mine, who had gone to Kamakura to swim. We were not together for long. It had taken me a few days to get together enough money to cover the necessary expenses, and it was only three days after my arrival that my friend received a telegram from home demanding his return.

出典: Part 1, Kokoro, by Natsume Soseki

Google翻訳

上の英文をGoogle翻訳に書けた結果がこちら。

初めて先生に会ったのは、夏休みの鎌倉でした。私は当時とても若い学生でした。鎌倉に泳ぎに行っていた友人のしつこさを求めて行きました。私たちは長い間一緒にいませんでした。必要な費用を賄うのに十分なお金を集めるのに数日かかりました、そして私の友人が帰宅を要求する自宅から電報を受け取ったのは私の到着後わずか3日でした。

DeepL

次は「DeepL」。より自然な日本語になっていると思うのは筆者だけでしょうか。

先生と初めてお会いしたのは、夏休みの鎌倉でした。当時、私はとても若い学生でした。鎌倉に泳ぎに行っていた友人の勧めで行ってみました。私たちは長い間一緒にいたわけではありませんでした。数日かけて必要な費用を調達したのですが、到着して三日後に友人のもとに帰国を求める電報が届きました。

原文

見直し用に原典も掲載しておきます。翻訳とは関係ないですが、この短文だけでも文豪の迫力を感じます。

私が先生と知り合いになったのは鎌倉である。その時私はまだ若々しい書生であった。暑中休暇を利用して海水浴に行った友達からぜひ来いという端書はがきを受け取ったので、私は多少の金を工面して、出掛ける事にした。私は金の工面に二、三日を費やした。ところが私が鎌倉に着いて三日と経たないうちに、私を呼び寄せた友達は、急に国元から帰れという電報を受け取った。

出典: 夏目漱石 こころ – 青空文庫

機能・価格表

DeepLでは個人向け、チーム、開発者向けと3つのプランがあります。ここでは個人向けの月払いプランをご紹介します。年間払いにするともっとお安く利用できます。

Starter Advanced Ultimate
価格 ¥1,200 ¥3,800 ¥7,500
データの機密性確保
オンライン翻訳の文字数制限なし
用語集の上限なし
毎月翻訳できる文書数 5 20 100
翻訳支援ツールで好きなだけ翻訳

「DeepL」で海外展開の可能性が広がりそうです

翻訳ツールも日進月歩で進歩していますが、まだ文法的に不自然なところが目立ちました。不自然な文法だと、ネイティブにはすぐに翻訳ツールだと分かるため、それが怪しさに繋がっていたわけです。「DeepL」の登場でそのハードルがかなり低くなったように思います。

これによって商品・サービスの海外展開がより身近になるでしょうし、それは海外企業においても同じです。翻訳ツールの発展がインターネット上の言語の壁をどんどん取っ払っていくのかもしれません。