SENSE 田中愛美 | ワードプレステーマTCD

SENSE|田中愛美さん

アートな視点が日常に根付くことで万事が少し面白くなると思います

こんにちは、TCDインタビュー編集部です。今回は、第6回目!
京都・パリ友情盟約締結60周年を記念して開催された「ニュイ・ブランシュ KYOTO 2018」のプログラムである「らくさいアートスタイル」にWordPressテーマ「AVANT」を採用いただきました。構築を担当された田中さんにTCD採用の理由など、聞いてみました。

地域の魅力を探している時、アートが持つ力に気づきました。

– まず、SENSEとはどんなメンバーの集まりなんでしょうか?

私たちは元々「circulation kyoto」というローカルメディアを作るプロジェクトで知り合ったメンバーで構成されています。やろうとしていることは眠っている地域の魅力を見つけて、その魅力自体を磨いてみたり、違う角度から見てみたり、異なる魅力との組み合わせを試してみたりしながら、もっと地域の面白さを知っていただけるようにならないかを模索する活動をしています。現在、主に動けているのは3人ですが、元より地域活性に尽力されている方々と手を繋いで今回の「らくさいアートスタイル」を仕掛けることができました。SENSEというローカルなアートを題材にしたメディアを作ろうとしている活動の一環で今回「らくさいアートスタイル」を企画からお手伝いすることになった。という捉え方の方が正しい認識かもしれません。私たちはあくまでイベント屋さんではないので、これからも地域の面白い動きと一緒に活動していけたらと考えています。

– 「らくさいアートスタイル」はどのようなイベントですか?

「らくさいアートスタイル」は5年後、10年後、洛西の地にアートが根付くことを目指す。というコンセプトで考えられています。今回はそのための第一歩として「洛西ニュータウンセンター街」の皆様に協力をいただき、イベントを開催させていただきました。たいそうで非日常的なイベントではなく、平熱の生活のなかにあるべきアートの視点を持つこと、それが新しい洛西のライフスタイルになることを目指して、色々な企画を考えました。今はたくさんの力を掛けなければできないことですが、10年後の週末は日常的にこんなことになっていて欲しいな。という想いが「らくさいアートスタイル」にはあります。「センスがあるね」と言われて悪い気分になることはあまりないと思うのですが、全ての人がきらりと光るセンスを持って生活している地域になることを想い描いています。

– 3人?でやられているイベントとは思えませんが…

それはそれは大変でした(苦笑)ですが、今回のイベントも大半の部分は元々地域活動をされていた方々、地域の商業施設とか、アート(芸術、音楽など)を仕事にしている方々の協力を得て開催できたものです。全部を3人でやったわけでは、勿論ありません。地域の活動家さんとの繋がり、近隣には京都市立芸術大学、嵯峨美術大学があるアートを感じる土壌であること、あと音楽関係のローカルな人脈と繋がっているメンバーがいたので繋がりのあるアーティスト、ミュージシャンの皆様にたくさん力を借りることができました。
私たちは地域の中できっかけになれたら良いというスタンスで活動をしていますので、調査とかアイデア出し、企画検討といった内容について精力的に動いていますが、イベント現場に関しては協力者の方々無しでは成り立たないことがほとんどです。魅力的な地域イベントを既に開催されている場合においてもマンネリ化を感じている場合がありますが、そのような主催者の方々と一緒に、私たちの要素を加えてイベントをアップデートできるような提案をするべく活動しています。

どんなに優良な企画であっても、まずは"デザイン"が必要

– けっこうな規模なイベントに見えますが、どれくらいの期間で準備されたのでしょうか。

2018年10月5日~7日に開催されたのですが、実働した準備期間としては3ヵ月くらいでしょうか。もちろん企画は数年前から温められていたものもありました。やりたくてもやれなかったものを諦めずに活動されていた人と繋がって、今回やれちゃった。みたいなことが本当にたくさんあったので、やってよかったと思えるイベントになりました。3ヵ月の期間のうち後半1ヵ月でホームページは構築しました。イベントの全容、詳細が分かるタイミングがそれくらいの時期からだったので、チラシの配布など地道な活動で周知、アクセスを集めることも並行して行いながらホームページを構築しました。それにしても、TCDさんのテンプレートなしではとても完成できなかったと思っています。本当にありがとうございます(笑)

– 活動にあたって気を付けていることなどあったら教えてください

私たちは少人数で、かつそれぞれがメインとなる仕事などがある状態で活動しているチームです。まず気を付けていることは「できないことをやろうとしないこと」です。できないことは「できる人を探すこと」にすぐ置き換えてタスク化します。あと「すぐ動くこと」企画~行動までやりきれることをどんどんやる。そんなこと何の意味になるの?なんて考え込むことはあまりしません。それは参加してくださった方、サービスに触れていただいた方に判断していただけたら良いと思っています。もちろんその評価、振り返りには時間を割きますが。あと、最後に「デザインすること」です。どんなに良い企画、よいサービスであってもユーザーさんに接する面は視覚的に最適化されている必要があると考えています。イベントの見せ方、チラシ、WEB etc…そこでは出来る限り妥協しないように注意しています。TCDさんのテンプレートを採用するにあたって、デザインの要素が抜群であったことは言うまでもありません。限られた予算、期間の中で今回このようなホームページを構築できたことは関係各所の話題になっていました。

– なぜ洛西というエリアで活動をされているのですか?

一番大きな理由としては、京都は観光混雑、分散化向け取り組み、郊外の魅力PRについて取り組みが活発になってきていることです。私たちは地域の課題に対してもアプローチできることを意識しています。今回のメイン会場となった「洛西ニュータウン」は、人の入れ替わりや構成人口の推移(高齢化、空き家問題)が課題として認識されている場所なのですが、そこも重要です。地域が課題を認識していて、解決しようと動き出しているというのはとても私たちにとっても心強い要素です。

「洛西」という地域名称はあまり一般的ではないかもしれません。私たちの掲げる「洛西」は京都の西側、右京区、西京区、乙訓地域と結構広い地域をいいます。行政区画とはまた違う考え方なので、説明する時に問題(「洛西」とする地域の認識相違)となることもあるのですが(苦笑)私たちの「洛西」解釈はその中でもけっこう広めです。メンバー3人とも京都市西京区住まいで活動しやすいという点もありますが、実際に住民の視点からも生活をする場所をよりよくしたいという気持ちで、モチベーションを上げて活動しています。未来の「洛西」に面白い地域資源を繋いでいけたら良いなと思います。

TCDを使うことで情報発信のハードルが大きく下がりました

– TCDテーマを知ったきっかけは何でしょうか?

TCDテーマを使っているメンバーがいたことです。私個人としては、他の選択肢も一応模索しました。しかし、SEOとか表示速度とか、コードがキレイとか、表面上わからないことをPRしているWordPressテーマが多い中、実用するイメージを持てたのはTCDテーマだけでした。飲食店とかであってもそうだと思うのですが、実際に(物理的に)来ることができない人に見ていただいても、当日の集客になかなか繋げにくいと感じています。ですので、検索エンジンにおける最適化の優先度は最優先では求めていませんでした。来てくれる人に良く見てもらえたらいい。チラシにQRコードを印刷したり、地域の掲示板みたいなところにポスターを貼ったり、あとは知人・参加アーティストの口コミ、SNS発信ということでアクセスを集めようという狙いで構築を開始。見て貰えば回遊していただける、また見ようと思っていただけるように心掛けて更新を繰り返していましたら、リリースして1ヵ月ほどで1万PVを越える(12,279PV)までアクセスしていただけたこと、直帰率(30.81%)、離脱率(23.90%)も抑えられ、その平均PVが6ページ以上であったことはTCDテーマの力を借りまくった結果だと思っています。あ、検討段階で優先度を求めていなかったSEOに関しても、数値的には良好らしいので、まったく心配はしていないのですが、もし問題があるようだったら無料のアップデートでテーマ自体が良くなるんだろうと信じていますし(笑)分からないことはお任せで!よろしくお願いします。

– 使ってみてよかったことはどんなことでしょう?また、TCDテーマの客観的な印象も教えてください。

コンテンツビルダーという機能に特に感動しました。phpファイルを触ることなくトップページの構成変更、追加ができる点はWEB制作に慣れていない私(今回初めて自分でイチから作りました)にとって、とてもありがたかったです。instagramの投稿をページに表示するようにしよう。など、やってみたいということをすぐに試すことができたので、スピーディーな運用を行うことができたと思います。WordPressはプラグインも豊富なので追加したい機能をどんどん設定していったらテンプレートを使って作ったとかも気にならなくなります。テンプレートの基本的なデザインのお陰で、機能追加をしても大枠のデザインが反映されることが多いので取って付けた感もすごく少ないなという印象でした。1ヵ月で100ページ程、公開をしましたが、意外にできるものですね(笑)

– 最後にSENSEで実現したいことを聞かせてください。

最初に出た話に戻ってしまいますが、未来の日常にしっかりと変化を起こす為、これからも活動をしていきたいと考えています。共感の押し付けにならないように「絶対にこうした方が良いよ!」ということをメッセージに込めすぎないように気を付けています。経験も実績もない私たちですが、自分たちの今の生活にこれでいいのかな?というなんだかモヤモヤしたものを持っているメンバーです。「一石を投じる」立場であること「誰よりも先にやってみること」は活動する上で大切にしていることです。そのような活動の中で得られた経験をじっくりと検証しながら、地域の皆さんと一緒に持続可能な物事にできたらいいですね。かつ、楽しく笑顔で取り組んでいけたら最高だなーと考えています。

編集後記

限られたリソースを効率良く活動に振り分ける為に「AVANT」をフル活用いただいているんだなと感じました。メンバーそれぞれが普段は仕事をこなしながら、限られたリソースの中でイベントを企画から考え、告知を行う。大きな場所、資金が必要なイベントの場合はスポンサー企業への営業活動までこなされるようです。情報発信の面でも限られたリソースの中で妥協をしない為に選んでいただけたTCD。これからもSENSEさんの活動の下支えに末永く使っていただけたらいいなと思いました。

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